自家製粉・粒度分布? |
最近の自家製粉をされている、お店でよく言われているのが「粒度分布」という言葉です。
要は、挽いた粉の配合比率と捉えれば良いのですが、言い方も変わってきたという
印象を持ちます。
あくまで私見ですが、工学系の方や、機械製作などの出身の方にこうした事を好まれる
傾向があるような気がしています。
分析して、データを取る、実験をする、という事に面白みや興味をもたれるのでしょうか。
自家製粉の目的はご自分で、好みのそしてより良い粉を挽くことかと思います。
最終的には、それが美味しく、来店客に支持されることでしょう。
その目的さえ外さなければ、「研究」も多いにそれぞれがやってみると良いと思います。
挽く事は、最低限の設備から言えば、石臼さえあればとりあえずは挽けます。
ただ、「良質の」粉を挽くことはそう簡単ではありません。
「粒度分布」を追い求めて、最高の比率を追求することに価値が無いとは言いませんが
あくまで農産物である「蕎麦」が対象ですから、工業製品のように一律には行きません。
(工業製品も、金属製品などは焼成温度や、研磨技術で細かな数値が異なりますが)
蕎麦は産地や、挽く前の処理作業によっても大きく性質は違ってきます。
勿論、最近は産地にもこだわりを持つ方が増えましたから、その辺りも承知の上で
されていることとは思います。
自家製粉も少し異質の展開を見せてきているような気がしています。
良い方向へ進めば、結構な事ですが・・・。