一茶庵・友蕎子包丁-ニセモノに要注意 |
写真の包丁は、当方オリジナルそば包丁-「友蕎子」です。
刃渡り1尺2寸ながら、重さは700グラム程度と非常にバランスがよく軽い、
一生物の鍛造品包丁です。
まさに腕を助けてくれる「道具」の最たるものです。
ところが、最近当方の教室生徒さんから、このニセモノの話を聞きました。
東京の道具街で、あるお店で「これがそば包丁の最高峰=友蕎子という包丁です」と
一丁の包丁を見せられたそうです。
その方は、教室で「本物」を見ているので、何か変だな?と思われたそうです。
実は私も数年前、同じような経験をしたことがあります。
似ても似つかぬ包丁を眼前に出された時は、怒るよりも呆れて色々と質問をして
しまいました。
困った物だ、と思いましたが、余りにも違いが大きいので
ある意味気にもしていませんでした。
余談ですが、一茶庵の事や、祖父の事まで講釈されてしまいました。
しかし、今でもそういったことがあると・・・。
やや、対策を考えなければ、と考え始めています。
ネットでも形だけ真似た包丁の「類似品」も大変多くなっているようです。
祖父-片倉康雄考案の「寄木木口まな板」のニセモノも多くなっています。
道具は、大まかな形はそう変わらないので、なかなか係争は難しいですし、当方も
無駄な時間は避けたいと考えています。
むしろ、手前味噌ながら、良い要素はきちんと取り入れて、そば道具全体のレベルが
上がってくれれば良いと思います。
しかしながら、私が見た「友蕎子」包丁は失礼ながら、無骨で重たく、どうしてこれが?
と思うほどの物でした。
きちんと、「本物」を見て作ったのかも、疑いたくなるほどの物は、ある意味情けなくなる
ような出来でした。
もうこんないい加減な事はさすがに無くなっただろと思っていましたが、生徒さんからの話で
まだ続いているのを知り、困ったことだと感じています。