立会川 吉田家へ・・・ |
安政3年(1856年)創業の老舗です。
最初は鮫洲に店を構えたそうですが、大正元年に現在の立会川へ
移転されたとのことです。
旧東海道の面影を残して、寺社仏閣も所々にある歴史を感じるエリアです。
現在の店舗を昭和54年に改装された際の設計者が、当方の元町一茶庵を手掛けた方
でもあり訪ねてきました。
店内は整然とテーブルが並んでいますが、窓から外光が差し込む明るい雰囲気です。
天井の変化のつけ方や、立体的な照明、「抜け」の感覚が感じられて、
開放感がありながらも、落ち着いた空間になっています。
平日の口開けで伺いましたが、やはり開店時刻に合わせてお越しの方々も
いらっしゃいます。
天ざる(1900円)税込を頂きます。
大振りな海老は、きちんと3つほどに食べやすくして供されています。
そばは、とても色合いが良い、香り味ともに豊かな上質なものです。
メニューもかなり豊富で、単品のそば以外にもコース、一品料理、甘味までの
ラインナップは、会食などにも対応できるので、趣深い座敷席などでも
ゆったりと楽しむことができそうです。
東海道脇のこうしたお店で過ごすひと時は、なかなか至福の時間だと思います。
このお店には都内では珍しく駐車場もあり、続々と車の着く様子を見ていると、
昔の宿場の姿を彷彿とさせてくれます。
歴史と共に培ってきた、老舗ならではの独特の空気を醸成してきた時間を感じる
ことができるお店といえるでしょう。
お店のHP