「蕎麦王国 埼玉」刊行されました。 |
まだ発売されたばかりの本です。
タイトル通り埼玉のそば店を紹介したガイドブックですが、江戸ソバリエ協会理事長
の ほしひかる氏のもと、江戸ソバリエが厳選したお店が掲載されています。
巻頭に埼玉は蕎麦の一大消費地であること=そば店の数は東京が首位の約5000店
2位が埼玉で約2300店であることや、ソバの収穫高でも199トンと、首都圏では
群を抜いていることから、「地産地消」を実践している土地でもあることが、語られて
います。
県内各店の紹介のほかにも、秩父での自家栽培から自家製粉まで取り組む店の特集が
あったりと、読みごたえもある本です。
当方教室出身店も10軒ほどが紹介されています。
比較的新しいお店も取り上げられており、丹念にお店のリサーチが行われたことが
見て取れます。
また、古くからの一茶庵系に連なるお店も載っており、新旧バラエテイに富んだお店
を自分なりにピックアップして食べ歩くのも興味深くできそうです。
いつも思うことですが、ネットの情報伝達のスピードは大きな利点だと思いますが、
「本」はじっくりとお店の特色を読み込んで、想像も加えてその魅力を思い馳せる
ものとしては、有力なツールです。
昔から埼玉はそばうどんがしっかりと根付いた地域です。
これからも、蕎麦が愛される土地柄は変わらないでしょう。
こうした本があると、取り上げてもらえることがお店にとっても大きな励みになります。
近年は「出版」が厳しい状況にあるようですが、是非こうした価値ある本の刊行は
続けてほしいものだと思います。
「蕎麦王国 埼玉」 高陵社書店 1500円+税
高陵社書店HP
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