東京大森 いさ美庵へ・・・ |
大森駅の海岸側は今でも昔の漁師町の雰囲気をたたえた、東京でも
独特の空気感を持っています。
また、私の祖父が一時店を構えていた地域でもあり、親しみがある場所です。
今や駅の近くは高層のオフィスビルが立ち並んでいますが、ちょっと裏通りへ入ると
ホッとする感覚があります。
このお店もそんな大森の裏通りにさりげなくあるお店です。
ちなみに、ご店主はこのエリアで最も有名なそば屋であり、私も幾度となく訪れた「布恒更科」のご出身のようです。
店内はやや昭和の雰囲気を残したような、昔の東京のそば屋さんといった
非常に落ち着ける良い感じです。
今回は田舎そば(630円税込)を頂きました。
熊本産という原料を打った黒々としたそばは、やや平打ち気味ですが歯ごたえ、香りも
程よく美味しいそばです。
汁もバランスの良いもので、しっかりとそばを食べた、という実感が持てる一品です。
こちらのお店は、そば以外にも丼物なども充実しており、この地域では今や貴重な
存在であろうことが伺えます。
前述の布恒更科を含めて大森は有名そば店も多く、そばを楽しめるエリア
でもあることがわかります。
そんな中でもこちらは、気取らずゆったりと過ごせるお店です。
そば湯を頂き、お会計の際は「おばあちゃん」に初めて来たにも関わらず「いつもありがとう
ございます」と仰って頂き、おまけに?お釣りが10円余計だったのでこれはきちんとお返し
して店をあとにしました。
たったそば1枚ですが、気持ちよく食事ができるお店、というのはお店の
原点だと思います。
そんな個人のお店の良さを、改めて教えてくれたような気がします。
お店の参考ページ