横浜 平沼橋 田中屋へ・・・ |
京急線戸部駅や相鉄線平沼橋駅からも徒歩5-6分ですが、
横浜駅からも徒歩10分くらいの場所です。
(市営地下鉄高島町駅が最寄りで徒歩3分くらい)
先日このブログでも紹介した人気店「角平」とも比較的近い距離にあります。
お店のある場所は「平沼橋商店街」とありますが、お世辞にも賑やかとは言えない
「商店街」です。
このお店の並びや反対側は多くがシャッターを閉めている、いわゆる「シャッター通り」
の感が強いところが正直な場所です。
その中でも、行列ができることも多い驚異的な繁盛店として有名です。
そのことは、「淋しい商店街のそば屋がどうして行列店をつくれたか」(旭屋出版)
という本にも紹介されています。
私も、かなり以前から数度訪れたことがあります。
今回は週末の口開けに入店しましたが、次々と来客が続きます。
注文したのは人気メニューの「きざみ鴨せいろ」(1080円)税込です。
このメニューは商標登録されており、このお店の出身店などでも提供されているようです。
お店のHPによれば、リーズナブルに鴨せいろを楽しんで頂くために作り出した
創作メニューで、最初は器が小さく食べづらい、とのクレームもあったようですが、お店の
想いを説明して、納得いただいたとのエピソードもあるようです。
私はもう何度も頂いていますから、食べ方の「コツ」みたいなものは
わかっているつもりですが確かにまったく予備知識がないと、なんと食べづらい、
と思うかもしれません。
そばも2段重ねのボリュームで、これで「普通盛り」ですから、十分満足のゆくものです。
鴨の旨味を凝縮したようなこの小ぶりな特注の「猪口」で食す際は、最初は少しの
そばを猪口を置いたままつけて頂きます。食べ進むうちに適度に汁も減り、
丁度良い具合に冷めて、手で持っても頂けるようになります。
食べ方を楽しむ、といった趣向もあるようで、なかなか良いものだと
今では私も感じています。
(最初-10数年前に初めて食べた際には、私も何故あえて
食べづらい器を使うのか?と思ったこともありましたが・・)
いわゆる裏横浜メニューとして最近は「カレーせいろ」なども人気のようです。
勿論そば屋の定番メニューもありますが創作メニューの豊富さ、ご飯物などを含めて
使い勝手の良いものが多数揃っており、かつリーズナブルな価格設定も人気の由縁と
言えるでしょう。
1920年(大正9年)創業の老舗ですが常に新しいものへの革新の精神を持たれている
事を感じます。
前述のように、やや地味なロケーションですが、「角平」そして
こちらの「田中屋」と横浜でも人気のそば屋が並び立ち、
両店とも行列ができている光景を目にすると、
我々同じ業界のものから見ても、一種不思議な感覚を持つ場所ともいえます。
お店のHP
淋しい商店街のそば屋がどうして行列をつくれたか」(旭屋出版)