商売と介護 |
「日本は高齢化社会」という言葉は、ここ数年繰り返し目にしています。
先日の敬老の日の報道でも、高齢者の割合が過去最高、というニュースを
目にしています。
高齢者の介護、ということは皆が差し迫ったことになりつつある現実です。
当方の出身でそば屋を開業した方でも、介護に時間を割くために営業日や営業時間を
短縮したケースもあります。
中には、かなり差し迫った状況となり、商売は順調にもかかわらず、やむを得ず店を
閉めた方もいます。
私自身は、両親を随分早くに亡くしたので、介護にたくさんかかわったわけではありません。
ただ、最近は義理の両親などが介護施設的な場所に入所している、といった現実には
直面しています。
施設にいる場合は訪問した際の、多少のことで済みますが自宅での介護等の大変さは
私も年齢なりに理解しているつもりです。
こうしたことを抱えながら、商売を続けることは、本人の努力だけではなかなか厳しい
ものです。
ご家族や周囲の協力や理解が何よりも重要といえるでしょう。
これは誰しもが直面する課題であり、最近は「介護離職」なども報じられています。
商売をつづけながら、介護をしていく、ということは大変な課題ですが、折角始めた
お店を、断念する、というのも悔しいものがあることは実際です。
最近は以前よりは、高齢化が進むにつれて、介護をめぐる制度やサービス、施設も
増えて選択肢が広がっています。
現実を見据えて、経済的な条件を踏まえながらマッチした方法を選ぶことで、
自分自身や家族の負担を軽減することは出来るようになりつつ
あるとも言えるでしょう。
こうしたことをコントロールしながら、商売を続けて行く、ということを
是非考えてほしいものです。
「介護」という現実にどう向き合うのか、自分のライフステージの中でどう向き合うのか
どんな仕事をしていても、考えなければいけない時代、といえるのでしょう。