芝新橋 おそば 能登治へ |
新橋界隈は、オフィス街ということから、多くの飲食店が軒を連ねています。
そば屋も、立ち食いから本格店まで、実に様々な業態のお店があるエリアだと
いえるでしょう。
その中でも、最古参の部類に入ると思われるお店です。
お店のパンフレットを見ると、安政年間に赤坂で「能登屋」として創業。
明治16年頃に二代目が新橋の現在地に移転、屋号も明治の「治」を取り、
「能登治」に改名、ということが記されています。
現在は六代目が切り盛りしている老舗であり、老舗店主で構成される「木鉢会」の
メンバーでもあります。
週末の口開けに伺うと、先客は1組ですが、私のあとから数組が続いて入店されます。
「もりそば」(650円)をお願いして、しばし待ちますが、老舗ながら気取らない
街のそば屋さん、といった雰囲気は良いものです。
「もりそば」はやや丸みを帯びていますが、口に運ぶとそばの香りがしっかり感じられます。
コシも十分感じられる美味しいそばです。
見た目は、やはり「老舗盛り」で少な目?かと思いましたが、意外に深さがあるせいろで、
軽い食事には十分な量です。
こちらでは、北海道産の「胴搗き」粉を使用した二八そば、ということで、しっかりと美味しい
そばを常に提供されているようです。
お店を出る頃には店内は半分以上が埋まり、やはり人気店であることが伺えます。
平日であれば、近隣のオフィスの方々で一杯になっていることでしょう。
さりげない佇まいのお店ですが、やはり老舗の実力、というものは凄いものだと実感します。
お店のHP