韃靼(ダッタン)そば(横浜金沢区 寿徳庵) |
韃靼(ダッタン)そばは栄養価が高く、評価もされている「そば」ですが実際に
「そば切り」として提供しているお店は少ないものです。
原料の手配や、そばとして打つ際の難しさ=つばがりにくさなども影響している
ことが要因としてはあります。
また、どれだけの需要があるのか、お店としてレギュラー商品として
提供していくのは大変なことです。
こちらのお店で、常時提供していることはなかなか凄いことだと思います。
我々が普段使ういわゆる「普通ソバ」とは種も違い、別名「苦(にが)ソバ」とも
言います。
中央アジアを中心に食用や飼料として用いられてきたものです。
ルチンや薬効成分を多く含み、「薬膳そば」として提供されることもあります。
また、黄色の色素が多く、写真のように黄色みがかった仕上がりになります。
苦み成分が多いことも特徴です。
こちらで頂いたそばは苦みは感じず、むしろほのかな甘みも感じるくらいで
とても美味しいものでした。
そばの香りも感じられて、体に良いモノを食している、という感覚を持ちます。
こちらでは、韃靼そばを茹でた茹で湯をそば湯として提供してくれます。
黄色のそば湯は、ホッとするような味わいです。
「韃靼そば茶」も最近は商品として広く出回るようになりましたが、そば湯はまた
違った滋味を感じさせてくれます。
たまたまですが、もう夕方に近い時間でそう混んでいない時間でしたが、
居合わせた方も、やはりわざわざこれを目指して来られたのか、
この「韃靼そば」を注文していたことが印象的です。
こちらでは、たくさんの変わりそばもこまめに提供されています。
大げさでなく、そばの食文化を広める大きな役割を担っておられることに
尊敬の念を抱きます。
お店の参考ページ