梅紫蘇きりそば (横浜金沢文庫 寿徳庵) |
大暑7/23-立秋8/7前日までの変わりそばだそうです。
自家製梅干しの漬けこみに使われた赤紫蘇を用いられたという事です。
見た目は紅を使った「桜きり」とそっくりですが、口に含むと
ほのかで優しい酸味が伝わってきます。
赤紫蘇を使った梅干しは、色も鮮やかで風味も加わり美味しいものです。
若い頃は、梅干しはあまり好きではなかったのですが、最近はとても
美味しく頂いています。
味覚の嗜好は年とともに変わるものだと思います。
子供の頃から、家の賄いで変わりそばなども食べていましたが、
その美味しさはとても子供の味覚で理解できる訳もありません。
変わりそば各種は店でもずっと提供し、教室でも教えていますが、
本当に自分自身で美味しい、と思えるようになってきたのは
40代頃からだったように感じます。
この「梅紫蘇きり」は見た感じは濃厚な味わいのような印象ですが、
前述のように繊細な淡い味わいと香りです。
このそばを頂いた日も、炎天下の中を伺いましたが、暑い日にこうした
そばを頂くと、一時でも涼しげな気分になれるものです。
寿徳庵HP