手打そばプラスアルファー |
彼は実家が焼き鳥店を経営しており、今度は東京で串焼きと手打そばを売り物にした
店を開店するとのことです。
私は大変良い形ではないかと思っています。
手打そばがどんどんレベルが高くなっていく中で、特徴を出していく事は非常に大切です。
「手打そば」「石臼自家製粉」などにこだわりを持って、「蕎麦」で勝負する店も少なくはありませんが、商売的に見れば、やはりそれで単純に集客できる時代は終わったと思います。
一部の老舗や新興店で、確かに蕎麦だけで商売が成り立っている店もありますが、よく見てみると、店作りやそば以外のメニューの取り合わせ、酒の揃え方など、
工夫を凝らしている面も見逃してはならないと思います。
だからといって、特別な技術を身につけなければならないというわけではないので、
その辺りが説明しづらい部分です。
要は「外食」という大きな枠の中で、来店客をつかみファンになってもらう-即ちリピーターを
どれだけ作って行けるかが大切です。
毎日来てくれる方が何人いるでしょう。
どんなに好きなお店でも週に1-2度程度ではないでしょうか?
そういう方の数を着実に増やしていく事が通常は必要です。
観光地や大型商業施設などは、いわゆる一見客も多いですが、通常で考えると「手打そば」の店は「プラスアルファー」が重要になってきていると思います。
これを考えていくのがこれからの課題ですが、視野を広げて店のロケーション、接客、器使い
などもプラスアルファーになりうる要素です。
開業を目指す方は自分の中の「蕎麦」への思いと同時に、自分にしか表現できない「プラスアルファー」を探してほしいと思います。