デフレの時代?そばの価格設定 |
上段は元町の一茶庵の小膳-昼限定のメニュー、そして夜のミニコースのメニューです。
下は、この秋発売されたセーブオングループでの当方の監修商品です。
価格は、見て明らかな違いがあります。元町の店舗では、せいろも840円です。
デフレの時代、と言われています。しかし世間で言う「デフレ」は何を指すのでしょう。
マスコミで取り上げられる、衣料品や、ファーストフードなど、確かにか価格の下落は
著しいようです。
最近は、こうした傾向を受けてか、そば店でも価格の設定を迷う方が多いようです。
では、「価格」とはいったい何でしょう?
価値=価格が正論だとは思いますが、価値>価格であれば、購入する、食する方は
満足するでしょう。
例えば、せいろ840円は私は単純に目の前のそばだけではないと考えています。
器や、提供の仕方、店の居心地まで含めての価値がその価格だと思います。
余談ですが、お土産の生そばも時折販売していますが、これはお店での
価格の半分程度でご提供しています。
折箱に詰めた「生そば」は、そうした「付加価値」が少なく、純粋にそばの価格を頂くのが
商売の常道と考えるからです。
私見ですが、店売りと同じ価格でお土産のそばを売る店もありますが、私は疑問に思います。
当方の監修商品を含めて、スーパーなどで消耗品的に考えて購入する商品は今のデフレ
傾向に確かに乗るのが経済状況から見て、ある意味当然と思います。
しかし、これを個人の手打そば店が追随しても良いかは、甚だ疑問です。
自分が提供するそばが、どんな意味を込めて提供する物なのか、考えて価格は決めるべきです。
外食でも、今はチエーン店を中心に低価格路線が注目されています。
これは、いわゆる「スケールメリット」の為せる技です。
冷静に、自分のお店や商売の立ち位置を見極める時代だと思います。