開店への正念場-図面を前に |
昨日は物件が決まり、図面を作成中の方がご相談にお見えになりました。
また、先日は遠方の方なので、電話で約1時間余りやはり図面をFAXでお送り頂いた
上で、色々と意見を交わしました。
皆さんプロコースを終えて、物件が決まり本格的な準備に入った段階ですから、これから
様々な現実と夢の摺り合わせ作業が始まります。
「こういうお店が作りたい」「こんな色合い、雰囲気の店にしたい」という希望をもとに
予算や、内容、その他諸々を調整していきます。
また、デザインや意匠だけではなく、厨房のレイアウト、使い勝手、入っている機器の
能力など見極める点は幾つもあります。
私もこれまで幾つも図面を拝見していますが、第一印象ですっきりした感じという図面の
お店は、うまく進行するような気がします。
やたら複雑な導線を考えているお店は、結局内容と目的がはっきりしないまま出来てしまう
ケースも多いようです。
何度も書いたり言ったりしていますが、図面はいくらでも直せます。
こうした修正作業を厭う設計者や、業者では良い物は先ず望めません。
「皆さんこうしています」「これ以上は出来ません」などは施主の立場を尊重しているとは
言えないでしょう。
企業で、何店舗も作っている方ならともかく、個人でそば店を開業する方で店作りや
建築の知識に長けた方は先ずいません。
その人にとっては一生に1回のお店かもしれません。
私も含めて、親身になって出来るだけ要望に近い、または課題があれば
一緒になって考えてくれるパートナーが必要です。
作ったお店は簡単には直せません。
予算も含めて、じっくりと考える、いわば開店への正念場です。