老舗を見ることも大事。 |
今度、浅草並木の藪蕎麦さんが改築予定だそうです。
古く、風情が残る建物で、昔ながらのそば屋の典型です。
老舗でもあり、人気店であるのは今更言うまでもありません。
私も勉強の為、何度も足を運びました。
行列に並んだ記憶もあります。
老舗は東京以外でも沢山あります。
ややもすると、新規開業を目指す方や、そば好きの方でも、新しいモダンなお店
に目が行きがちです。
確かに、老舗でも、飲食店の基本であるQSC(クオリテイ・サービス・クリンネス)
が守られている事が前提ですが、一度見ておくべきと言う店は多いものです。
東京で言えば、いわゆる3大暖簾―藪・更科・砂場など挙げられますが、他にも
沢山あります。
地方にも、長く続く老舗はあるはずです。
よく言うのですが、そばや料理を見る、食べる事も大事ですが、そのお店の空気、
雰囲気を感じて欲しい物です。
長く続いてきた理由と言うのが、必ず感じられるはずです。
古いお店、そして新しいお店、色々見る事が大事です。
人間は、見たこと、経験がある事から一定程度、自分で何かを作り上げる事が出来ます。
よく、老舗は今では手打ちは少ないから・・と言う方もいますが、それだけでパスして
しまうのは勿体無いです。
お店は、提供される物以外にも、前記のようにサービス(接客)
お店の維持管理(クリンネス)などが相俟って、良い姿になっていきます。
行った方はご存知でしょうが、神田の藪蕎麦さんの建物や注文の通し口調などは
いわば一種の芸術とも言えます。
教室でも老舗の例を引いて、外部講師に建築の話などをしてもらいますが、必ず
役に立つはずです。