プロコース開講日-期待と不安? |
今日から10月期プロコース開講です。
毎月の事ですが、改めて皆さんが期待と不安?を持ってご参加されるのを
実感します。
毎回、ご参加の方の殆どがそば打ちは未経験、調理も未経験という方が多く
その気持ちもよく理解できます。
それでもそばを志したい、そば屋を開きたいという気持ちを引き出す「そば」という
物の魅力や特徴を改めて認識します。
私も良く取材等でそばの魅力は?そば屋をどうして志すのか?といった質問を受けます。
一言では言えませんが、やはり単なる食事の提供というより、「食文化」の提供に
通じる物があるので、単に料理が好きといっただけでなく、自己表現の一つとして
捉えられた部分が大きいと思います。
素材から、器、店作り、その人の個性が滲み出る仕事です。
他の仕事でもそれは不可能では無いと思いますが、特に素材から提供まで、自己完結
出来るのが大きいのか、とは思います。
従って、そば屋の店主はある種表現力に富んだ方が、注目される事が特徴的な事だと
思います。
職人であり、かつある意味芸術家的な力が問われるような感覚はあります。
祖父-片倉康雄もそばだけでなく、店作りや器、道具など全てが今思えば自己表現
の作業だったように気がします。
元芸術関係の方が、意外とそば屋の店主に多いのも納得が行きます。
勿論、そうした感性はそばとめぐりあう事で引き出される事も多く、最初からそうした
物を持ち合わせていなければいけない、というわけではありません。
当然、「開業」という作業も伴うので、実務的なノウハウも必要です。
今月も1ヶ月、そばの勉強をしていただくのは勿論、そばと向き合い、どうこれから
付き合っていくのか、を考える1ヶ月にして欲しいと思います。