手打ちそばを家庭で茹でる |
週末の教室では趣味でそばを打つ方が集まります。
私も楽しみにしているのが、そうした方々との「そば談義」です。
昨日は、中級コースである程度そば打ちを続けている方が多く、自然とそばの話も
幅が広がってきます。
その中で、そばを打って一般家庭でそばを茹でる際の皆さんなりの努力、工夫を
伺いました。
「大きな鍋を買って、茹でている」「茹で時間の見極めを自分なりに工夫している」
等々・・・。
これだけそばに感心興味を持っていただけることは、心底うれしく思います。
そばをうまく打つことはもちろん大切ですが、そばは「茹でる」ことをしなければ
食べられません。
お店でも、最後の味を決めるパートとして「釜前」の役割は重要です。
茹で足りなくても、茹ですぎてもそばの本来の味を引き出すことは難しいものです。
また、その前提として常に沸騰した湯温を保つことも大切な要素です。
写真は教室のそば釜(業務用)ですが、家庭にこんな大きな釜を持ち込むことはまず
不可能です。
しかし、「大量のお湯で少量のそばを茹でる」という原則さえ踏まえれば、いかに家庭で
この「ミニチュア」環境を作り出せるか、にかかっています。
お店を経営する立場からいえば、この釜で茹でたものと遜色のないそばを家庭で
茹でることができたとすれば、「プロ」としては、うれしくもあり、複雑な気持ち
ですが・・・。