「適正な道具を使って打つ」ということ |
先日のTVで放送していた「女性がそば打ち職人を目指す」というテーマの番組のこと。
色々技術的にも???の部分も多かったのですが、特に気になったのが
使っている麺棒、特に「延し棒」のサイズです。
一生懸命延している様子が映るのですが、使っている麺棒の長さが、かなり長く
1メートル程度はあるかと思われたことです。
比較的大きめの玉を打つことが多い、というシチュエーションのようなので、普通
使うべき延し棒=79センチ(2尺6寸)よりも長い91センチ(3尺)程度までは
許容範囲かとは思います。
しかし、見た感じではゆうに103センチ(3尺4寸)はあるかと思える麺棒で「延している」
のは、扱いづらそうで気の毒でした。
人間が棒を転がす、滑らす、ということを考えるえと、バランスを取りやすい
長さ、あえて言えば太さも大変影響があります。
どんな玉の大きさでもオールマイテイなサイズが79センチ(2尺6寸)太さが27ミリ(9分)
という麺棒です。
転がしてみるとわかりますが、無理なく、バランスを意識することなくいわば「体の一部」
として動かすことができます。
経験のあまり無い人が、技術を覚える際は、まず適正な道具を使うということは
大変重要なことです。
今回のTVでは四か月というキャリアだそうで、「プロ」としては、まだ新人レベルといえる
でしょう。
ご本人は言われた通り、教えられた通りのことを守っているのでしょうから、致し方が
無いのですが・・・。