大晦日営業を控えて |
明日で今年も暮れます。
そば屋にとっては、明日の営業は特別なものがあります。
先日TBSの「情熱大陸」で紹介されていた神田まつやのご主人なども、
大店なりのプレッシャーと責任感を話されていました。
ご来店の方々も、想いを持って一年最後のそばを手繰ることを楽しみにされて
いることでしょう。
当方の出身店も、ベテラン店から、今年開店の新人店まで、各地で懸命な
営業を予定されているようです。
昨日も、東京の某店から大晦日の段取りなどについて、ご相談のお電話などが
ありました。
そばの仕込み数も大事ですが、寒い時期ですから、温かい「かけそば」類も
予想以上に出数が増えるものです。
かけ汁がなくなってしまって、そばはあるのに、やむなく仕舞いという
ケースもあるので要注意です。
また、年明けの営業に備えての準備も大切です。
市場関係も明日から4日位までは休みになります。
食材等の手配も注意が必要です。
明日はそば屋にとって、大きなプレッシャーがある特別な日ですが、これを終えると
成長とともに、特別な達成感を持てるものです。
勿論、立地や方針から大晦日の営業をあえて行わないお店もあります。
それは決していけないことではありません。
お店の営業は、マラソンのような長距離走です。
長くきちんと営業が出来れば、それに越したことはありません。
私はかなり久しぶりに、大晦日の営業に立たない日を迎えることになりますが、
この正月を含めて、来年以降、元町一茶庵に代わる新店のことなど、
次のステージへの展開を考える時間を持ちたいと思っています。