「洗い場の仕事でダウン・・・」 |
年明け早々のご相談?メールから・・・。
手打ちそば屋を目指して、あるそば店で仕事を始めたそうです。
しかし、なかなかの繁盛店だったようで洗い場の仕事だけで腰を痛めて
しまった、とのこと。
しかし、そば屋になることはあきらめきれず、どうしたら・・・ということでした。
入口を間違えた、とは言いませんが、やはりとりあえずお店で働くという考え方は
誰にでもあてはまるわけではありません。
年齢、体力は勿論、何故そば屋を開きたいのか?という根本から熟慮したうえで
開業までの経路を考えることが大切です。
これまでも、何度か書いてきたように「現場経験」は不要ではありませんが、必須でも
ありません。
技術や経験は大きな財産ですが、お店を継続させるためには?ということをそれこそ
頭に汗をかくくらい真剣に考えることが大事です。
さらに、自分の身の丈に合ったお店を考えることも重要です。
今回のように、現場で「つらい体験」をすると、お店はつらい、忙しくて時間もない
というジレンマに陥ります。
自分の夢だったはずのお店が、つらい場所になってしまっては本末転倒です。
この方の場合、察するにかなりの大型の繁盛店だったようですが、自分でお店を
開く際に、こうした大きなお店を開くのでしょうか?
自転車に乗る練習を大型トラックで行っている?様なものだと思います。
それは無茶で無意味、とも言えます。
ただし、これまでも書いてきているように若い方が社会経験を積む、という意味も
含めれば、「修行」は不要とは私も言いません。
あえて大型トラックに乗って怖い思いをするのも、一つの人生経験といえるでしょう。
少し乱暴かもしれませんが、いまだに「そば」への入り口を間違える、
迷う方がいることを憂えてのことからです。