「永遠の初心者」の大切さ・・・ |
「清掃のプロフェッショナル」(2/2放送)
では羽田空港の清掃のプロ、ビルの窓ふき清掃のプロなどが登場して、
「そうじ」の仕事の価値と、そのレベルの高さが紹介されていました。
その中でも印象に残ったのは、ビルの窓ふき清掃のベテランプロが語る
「永遠の初心者」が真のプロである、という趣旨の考え方です。
きちんと窓ふきの作業を行い、高所作業の安全性を確保できるのは「初心者」の感覚を
持つ者だという意味だそうです。
技術レベルが上がるのは経験でもあり、手慣れた方が仕事は上手という印象がありますが
この仕事の場合、常に危険を伴うことから「慣れ」が一番怖い、ということのようです。
これは、何の仕事でも共通する考え方だと思います。
そば屋でも、手慣れて行くことは大切ですが、いつしか「手抜き」になったり
接客でもぞんざいになったりすることが往々にしてあります。
私は、これまで店の「ホール担当」(接客)のパートさんなどを採用する際も、
経験は重視していませんでした。
むしろ、一から仕事を覚える素直さ、真剣さが大切だからです。
教室でもいつも言うのは、「素人の感覚」を忘れないということです。
長く商売をしていると、「お客様」としての視点が抜けてしまうことがあります。
また、常に丁寧に仕事をする、改善をする、などの感覚も忘れがちになることが
あります。
だからこそ、「初心者」「素人」の感覚が大切だといえるでしょう。
「永遠の初心者」は決して恥ずべきものではないものだと思います。