あるお店で・・・ |
開店早々から続々と来店客が続き、ほぼ満席状態になり、ウェイティング
も出るほどの繁盛店です。
予約の札もいくつかのテーブルに立っているので、接客の方も「ご予約の
方ですか?」との確認を都度されていました。
こちらとしては予約なしの1名でしたから、やや肩身の狭い思いをしながら
席につきました。
こういう時は食べ終えたら、早くお店を出た方が迷惑にならないであろうと、
どうしても「店の側」での考え方が身についてしまっています。
すぐに出せるであろう、「もりそば」だけ注文すると、お茶とおしぼりが最初に
持って来られます。
そのあと汁徳利と、そば猪口、薬味が提供されます。
そしてしばらくして、そばは無言でさっとテーブルに置いていかれました。
まあ忙しいので致し方ないかと思います。
それでもそば湯もきちんと提供されて、早々に店を出ました。
味は?勿論評判になっているほどですから上々といえるでしょう。
値段も、そばの量が少ないとはいえ、妥当といえるものです。
ただ、これは伝えにくいのですが、お店の雰囲気が全体的にある種クールな感じで
運営されている印象で、人には推薦はあまりしたくないかな、と思ってしまいます。
こうした印象は人ぞれぞれで、こちらにも多くのファンがついているのは確か
なので、あくまで個人的なとらえ方です。
逆に、やや丁寧すぎる接し方もお店では気づまりになるものです。
適度な距離感で接する、というのが難しいですが理想的だと思います。
以前伺った店のように完全に一人でこなしている場合などはあえて
「時間がかかります」と断り書きがしてあり、「時間に余裕がない方はご遠慮ください」
と、むしろ開き直った感じで営業しているケースもあります。
これはこれである種「潔さ」も感じられて、私はそう悪い印象は持ちません。
どんな形が良いとは言えませんが、接客はお店の印象を決める大事な要素、という
ことを再認識する良い勉強になりました。