東京の老舗-室町砂場へ・・・ |
週末を利用して東京日本橋の老舗へ・・。
JR神田駅が一番便利です。
ゆっくり歩いても、駅の出口さえ間違わなければ、5-6分の場所です。
「室町砂場」言わずと知れた、東京の老舗です。
藪、更科、砂場と江戸時代から続く、そば業界での3大暖簾。
その伝統を今も守る由緒正しいお店です。
このお店へは、昭和の時代に父と以前の建物だった頃=石町の砂場と呼ばれて
いた時代に最初に訪れた記憶があります。
その後、今の建物になった昭和49年以降にも数回訪ねています。
ただ、それからもう10年以上は経ってます。
久々に訪ねたお店は、記憶よりもこじんまりとして、いまさらながら内装も
伝統を感じさせるお店で、趣深いものがあります。
以前の記憶では、もっと大きく広く、「ビル」という印象が強かったのですが、
やはり人間の記憶は頼りにならないものです。
あるいは、年齢の感覚がそう感じさせるのか、ちょうどしっくりくるものです。
親和感さえ覚えさせるほど、立体的な内装と、照明の温かさが
くつろぎを感じさせてくれます。
ちょうど昼に伺ったので、ほぼ満席でしたが、タイミングよく座敷の一番奥が
空き、座ることができました。
「天もり」「天ざる」の発祥のお店ということでも知られています。
「白いそば」と温かい汁にかき揚げが入ったものが定番です。
どこか懐かしいような、素朴な味わいです。
昼時で、混雑した店内ですがどこかゆったりした気ぜわしい感じがしない雰囲気は
流石の風格のお店です。
花番さん達が忙ししく動き回っていますが、非常に気遣いの行き届いた接客ぶり
にも改めて感心させられます。
幕末-慶応年間に江戸の魚濫坂で開業後、明治2年に現在の地に現在の場所に
移転した経緯がありますが、元はといえば「砂場」の暖簾は大阪城の石切り場でのお店を
祖とする、そば屋のルーツ的な存在です。
やはり有名な「赤坂砂場」はこちらの支店です。
赤坂のお店へも、もう少なくとも10年以上行っていないと思います。
やはり、時を経るごとにお店の印象が変わる、ということもあることを
再認識させてくれました。
久しぶりに赤坂のお店にも行ってみたいと思っているところです。
東京都中央区日本橋室町4丁目1番地13
TEL03-3241-4038
平日:11:30-21:00(L.O20:30)
土曜:11:30-16:00(L.O15:30)
定休日:日曜・祭日