オープン時の指導・・・ |
この秋は、当方教室出身店の新規開店が全国各地続いています。
教室では、そば打ちやメニュー作り等の技術以外の、「開店」に関わる事柄も
講義や、シミュレーショントレーニングの講習を通じてお教えしています。
そば屋以外でも、何かしら「商売」の経験がある方は、接客や店の運営に関しての
「感覚」をお持ちなので、開店に際してもそう心配はないことが多いものです。
しかし、全く商売が初めて、という方は不安を持ちながらのオープンになるのが
「普通」だと思います。
ただ、このことが一概に全くダメ、ともいえません。
ある程度は「不安」を持ちながら進めた方が安全運転でスタートできます。
また、謙虚に接客も出来るものです。
最近は、開店に際して各種コンサルタント等の指導を仰ぐケースも散見します。
以前は法人でのオープン時に結構見られたケースでスが、最近は個人の開店でも
増えているように思います。
こうした場合、「そば屋の仕事」の特性を理解していれば良いのですが、そうでない
ケースも見受けられます。
数年前、こうしたケースの開店時に出身者がどうしても来てほしいとのことで、
お店に伺いましたが、ファミレスと見まがうような詳細なマニュアル至上主義で
運営を計画している様子を見て、私は「撤退」しました。
良し悪しは別にして、私が開店直前に全く違う運営方針を出しても、ビジネス上
契約されているコンサルタントのメンツをつぶすことになります。
反面、きちんと、そば屋の内容を知っている方であればこうした指導を任せることも
悪いことではないと思います。
独立独歩で一人で全てを立上げてゆく形でも構いません。
商売は長期的に見れば、その人のある意味良くも悪くも「独壇場」だからです。
しかし、スタート時にやや不安がある場合には、今の時代
こうしたサポートを手がけてくれる方もいることは、知っておいても良いかもしれません。
ただ、その選択は慎重に勧めていくべきでしょう。