九品仏 手打そば 庵へ・・・ |
東急大井町線の九品仏駅を降りると、すぐに「浄真寺」参道入り口があります。
浄真寺には、9体の印相の異なる阿弥陀如来があることから
通称九品仏と呼ばれているようです。
この脇にそっと佇む様にあるこじんまりとしたお店です。
こちらのお店は、約40年前に東京新宿区曙橋で創業後、移転して杉並で営業、
その後、広島へ移り、8年ほど前にこの地に移転されたようです。
杉並の頃に一度伺った記憶があります。
ご店主は私の叔父の店である、一茶庵宇都宮店で修行された方で、
かの高橋邦弘氏とは兄弟弟子の関係にあります。
店内には、もう半世紀ほど前に足利市本城に新装足利一茶庵が竣工した際の
記念写真が掲示されていました。
祖父-片倉康雄健在の頃で、店の長屋門の前で亡くなった私の父母をはじめ、
親族、その当時修行していたメンバーが写っていて、懐かしく拝見しました。
私や従妹たちも、子供時代ですが、最前列に並んで写っています。
そばは一茶庵系の真骨頂である、「三色そば」(1260円)税込を頂きます。
せいろ、田舎、芥子切りの3種のそばが盛り合わせで提供されます。
やや平打ち気味のそばは、素朴な懐かしい感じのそばです。
昔の一茶庵出身の方に通じる、地味ながら安定感のあるもので、汁も味の土台が
しっかりとしたものです。
週末の午後に伺いましたが、昼の忙しさが一段落したのか、先客もなく静かな店内
で頂くそばは、味わい深いものでした。
ご夫婦で営まれているようで、やはり40年のキャリアゆえ、ご高齢のようですが、
こうした良いお店はいつまでも続いてほしいものだと思います。
お店の参考ページ