開店10か月目でのご報告と相談 |
先日、開店10か月目を迎えた教室出身店のご店主がお見えになりました。
中部地方の県庁所在地の中心部に昨年秋にオープンしました。
ご報告では、幸いに立地の良さもあり、集客は順調だそうですがそばや料理の提供
の際のオペレーションが、なかなかうまく行かない、とのことでした。
調理職の経験もある方なので、厨房の仕事はまずまず回せているようですが、
主にパートに任せている接客、ホールとの連携が今一つのようです。
原因は、単にパートの能力というよりも、ルールの設定やメニューの内容構成
備品等の用意の仕方、席のレイアウト等々多岐に渡るようです。
私も1度は伺っているので、大体お店の内容はわかっているので、具体的な
いくつかのアドバイスもできたと思っています。
売り上げの推移も鑑み、今後全体的な改善に取り組むということでしたから、
開店1年を迎えるこの秋には、お店の「基礎形」が固まることでしょう。
お店は、開店してからが「本番」です。
お店を開けたら、それで「完成形」になっていることはまずありません。
日々改善を加えて、徐々に良い形にしていくことが店主の務めでもあります。
こちらのご店主は、そうしたことにきちんと気づいているので、今後しっかりと手を入れて
より良いお店にしていかれることでしょう。
日々の忙しさなどにかまけて、こうしたことに気づかない、あるいは気づいても
何もしない、ということだとお店の成長は見込めないでしょう。
いわゆる「plan do see=pds」あるいは「plan do check action=pdca」は
ビジネスでよく用いられる用語ですが、そば屋の商売でもこうした計画や検証改善作業等は
必須のものであるといえるでしょう。