「生きる場所をもう一度選ぶ」 |
当方の教室を修了後、開業する方々の中には、都市部から地方へ「移住して」
夢を実現するケースもあります。
生活する場所を移るということと共に仕事も変わる、ということは大変なことではありますが
全てを「リセット」する、という意味ではこれほど「転換」の意識を持てる形は無いでしょう。
この本では、「そば屋開業」のケースは出てきませんが、20以上のいわゆる「Iターン」
の実例を紹介しています。
飲食業を含めた「食」に関わるケースや、「アート」関連、地方ならではの「農林牧畜」関係
等々様々です。
いわゆる「有名人」が紹介されているわけでもありません。
「普通の人」が自分の生き方を見直す中で、むしろ準備も万全とは言えない
状況下で思い切って「リセット」をする生きざまは、こうした「転換」に対して、むしろ
ブレーキになるかも知れません。
収入面や生活の利便性からいえば、都市部での生活の優位性は明らかです。
しかし、それにも勝る魅力があるからこそ、こうして「移住」を決断する人が続くのでしょう。
私が知るケースでも、地方へ移ってそば屋を開業した方達の中では、本当に人生を満喫
している、という風な満足感を持ってお店を営む方もいれば、地方独特の人間関係や
生活習慣のギャップから、再び都市部へ戻ってきた方もいます。
一概にこうした「移住」を薦めることは軽々にはできません。
ただ、一度の人生ですから、心の底から生きる場所を変えたい、というときには
トライする、という選択肢があっても良いかと思います。
また、そんなことに迷っている、という方にも参考になる本と言えるかもしれません。
出版元HP