千葉市 「Café Neue カフェ ノイエ」そばカフェの魅力 |
千葉市内で5月上旬に開店したばかりのお店です。
私はJR稲毛駅からタクシーを利用しましたが、10分ほどで到着しました。
他にもIR新検見川駅や、並行する京成線などからのアクセスもしやすい位置にあります。
車で来店される方も多いようで、3台分の駐車スペースが確保されています。
週末の口開けで伺いました。
オープン時刻が10:30と早いのも「カフェ」という特徴からのことでしょう。
久しぶりにお会いしたご店主が、朗らかな優しい笑顔で迎えてくれます。
綺麗なフローリングの店内ですが、靴のままで良い、というのはお年寄りなどを
気遣って、とのことでご店主の心遣いの細やかさが伺えます。
カウンターに4席、フロアにテーブル席が8席と計12席のこじんまりとしたレイアウト
ですが、陽射しの柔らかさと木のぬくもりのあふれた雰囲気です。
ご自宅改装のお店ですが、しっかりと手を入れた造りで、カウンター内に
専用のそば釜も設置されています。
そうこうしているうちに、早くも来店が次々と続くのでそばとスウィーツ、そしてコーヒー
をまとめてお願いします。
先ずは「もりそば」(700円)。
瑞々しいそばです。
口に運ぶと香りとコシがしっかりと伝わります。
汁もバランスよく仕上がっています。
器使いも上手で運ばれてきた姿全体が良い風景になっています。
そして、「そば粉入りもっちりシフォンケーキ」(450円)。
文字通りそば粉の味わいがしっかりとする見事な仕上がりです。
そば粉に加えて「つなぎ粉」を使い、そのバランス等に苦心されたそうですが、
そば粉入りスウィーツにありがちなパサパサ感が全くなく、その名前通り、
「もっちり」した食感がその美味しさを増してくれます。
そしてコーヒー「ノイエブレンド」は、「そばに合う」ことを目指して仕上げられた
すっきりした味わいです。
(ちなみに、そばやスウィーツとコーヒー等ドリンクメニューを頼むと
セットとして割引されます)
このお店のコーヒーは千葉市内で有名な「さかもとこーひー」
から調達しているそうですから、そのクオリテイはお墨付きと言えるでしょう。
そばとスウィーツとコーヒー。
私としては好きなもの3点が全て揃うこんなお店は、毎日でも通いたい、という魅力
一杯です。
(この日は頂きませんでしたが、紅茶もポットで提供される本格派です)
このお店の建つ場所は、以前ご店主のお父上が東京の老舗から、暖簾分けを受けた
由緒正しいそば屋さんでした。
(この日使われた、そばの器も当時のものだそうですが、とてもきれいな状態で、
昭和の時代のそば用の器がとても新鮮な印象でした)
健康上の理由で閉店せざるを得なかったそうですが、今こうして素晴らしい手打ちそばと
心和ませてくれるカフェメニューを加えたお店として再現されたことは、約半世紀の
時を超えた強い意志を感じます。
伺った日は、たまたまお見えになっていたお客様が当方・一茶庵のことをよく御存じで
そばのこともよく知る方で、楽しいそば談義をひと時させて頂きました。
こうした方がオープンしたばかりのお店に来てくださったのも、本当に不思議なご縁だと
思います。
お一人で切り盛りする女性店主の優しい雰囲気が居心地の良いお店です。
そばは当教室で勉強されましたが、スウィーツやコーヒー、紅茶等もしかるべきところで
勉強されてのオープンです。
「Neue 」(ノイエ)はドイツ語で「新しい」という意味で、Nが大文字だと「新人」という
意味を表します。
確かに「新人」ではありますが、ここまでの道筋は先代から続くそばへの情熱も伝わる、
芯のしっかりしたお店と言えるでしょう。
これから、地域に根付き、多くの方から支持されるお店になることを予感させてくれました。
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