蕎麦春秋 NO.44 発売 |
今回は「在来種」がメインテーマのようです。
全国各地に昔からある、土地土地で栽培されてきたソバの品種です。
今や、全国的にみれば品種改良されたものが多く使用されています。
「在来種」は、それ以前の野性味あふれるソバ、ともいえるでしょう。
残念ながら、絶滅しつつあるモノもありますが、ここ数年は復活しつつある
モノも出てきているようです。
我々の立場で言えば、業務レベルでは、「福井在来」が結構名を知られています。
その中でも「丸岡在来」「大野在来」などが有名です。
今年は台風の影響もあり、収穫高はかなり大幅に減っているようですが・・・。
その他、関東の千葉在来、長野の奈川在来、先日紹介した静岡掛川市の当方出身
「くにえだ」のご店主も復活に努力をされている静岡在来、なども有名です。
今回はそうした在来種のソバを扱う各地の蕎麦店や、各店主の在来種に懸ける
意気込みなども紹介されて、なかなか読みごたえがあります。
(当方で勉強された八王子「いっこう」のご店主も紹介されていますが、
今や自家製粉に関わるお店のベンチマーク店ともなっています)
その他、各地のそば店の紹介記事などもなかなか工夫をされたセレクトです。
また、栃木県足利市の「蕎遊庵」も「暖簾の系譜」コーナーで紹介されています。
こちらは、私の祖父-片倉康雄からそばや道具作りを学んだご店主が今や
有名な存在です。
毎号読んでいて、楽しいのは直接間接を含めて思わぬ方の
ご活躍の様子を知ることができることです。
また、久しくお会いしていない方の風貌の変化などもこの誌面で
うかがい知ることができるのも、個人的にはありがたいことだと
感じています。
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