そばの食べ方 |
(そばの業界の方々ではありません)
多少酒やつまみを頂き、最後にやはりそばをということになり、せいろを注文しました。
私は特に意識する事は、ないのですが私のそばの食べ方、
すすり方がやはり普通の感じとは違うといわれました。
私自身は全く普通に食べているつもりですし、そのお店もその地域では有名なお店ですが
特に私共とご縁があったわけではありません。
以前にも、そばの業界の中でも特に個性的なことで知られる有名店に伺ったときもそのお店で働いている方から、食べ方がやはり違いますね、といわれたことがあります。
そばは基本的に好きなように食べて貰う事が、一番だと思います。
私も店を経営していますので、ベストなおそばとつゆをお出しできるよう心がけていますが
お出ししてからは、自由に食べて頂いて結構だと思います。
よく、つゆにどっぷりとそばをつけてはいけない、薬味はあまり使わない方が良いなど色々と
考え方はあるようです。
勿論、私の祖父が著書で書いているように、薬味の効用や、使い方の一応の基本はあると思いますので、私も店や教室で聞かれれば多少こんな風にとはお答えしますが、
一番はその人が美味しいと思う、食べたいと思う形で良いと思います。
特に週末の一般向けのコースでは薬味をどっさり一気に入れて、たっぷりとそばを浸して食べている方も多いですが、私は何も言いません。
その方が自分の打ったそばを美味しく感じれば、それで良いと思います。
(プロコースでは、つゆの味の違い等を知ってもらうために多少注意を含める事はあります)
落語の「死ぬまでに一度でもたっぷりとつゆにつけてそばを~」などの話もありますが、あまり
堅苦しく考えず、楽しく美味しいと感じる食べ方で一向に構わないと思います。
そばは決して肩肘を張って食べる物ではないと思います。
薀蓄を語る方も多く、それが楽しみという方も多いのがこの世界ですが
是非気楽に、そばに接してほしい物です。